フェンディ、キュビズムと未来派の交錯|ミラノ コレクション|ファッショントレンド

フェンディ、キュビズムと未来派の交錯

MILAN collection 2013 SS vol.01

2013年春夏コレクションを見渡すと、柄と柄の大胆な組み合わせ、60年代を彷彿させるオプティカルな模様、夏に着こなすレザー素材、デフォルメされた新しいフォルム、楽園のようなさまざまな色調のカラーなど、欲張りなほど試してみたくなるトレンドが満載だ。ご多分にもれずそれは「フェンディ」も同じで、そこにこのブランドならではの贅沢さと重厚感が大胆な形状やリッチ感のある素材によってさらに美しいものへと昇華されている。カール・ラガーフェルドはキュビズムと未来派の世界に思いを馳せたのか、構築的なシルエットのショルダーラインは長さや形も多種多様、ポケットもその存在自体が機能的なだけではなく新しいフォルムを作り上げる一助となっている。「フェンディ」を象徴する“F”のマークがチュニックドレスの下に大きく斜めに描かれているのも新鮮。ファーやレザーといったリュクスな素材にも視覚効果が見られ、グラフィックかつ建築的な要素をいたるところで感じ取ることができる。イエロー、ブルー、オレンジ、キャメルといったパステルカラーも優しいというよりはどこか強く、その色彩効果によってハニカム柄の型押しトップスや色鮮やかなキャンディーのようなシューズ、またデコラティブなデザインのアイウェアまでがクラシックな中にもモダンなムードで満ち溢れている。またしても類いまれな才能によって生まれたニュー・クリエーション。その模様はランウェイ&バックステージの様子で感じ取ってみてほしい。

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TREND

「フェンディ」のアイコンバッグの中でも、現在飛び抜けて注目を集めているのが“カメレオン”というバッグ。2011-12年秋冬コレクションに発表されて以来、その名のごとく様々な素材や色を組み合わせ、内側に2つに仕切った実用的かつユニークなフォルムが世界中のセレブやファンを魅了している。ブレイク・ライブリーは、マフラーと色を合わせた個性的な“カメレオン”を愛用。彼女が持っているのはレギュラーサイズだが、さらに2013年春夏コレクションではミニミニサイズである“ミニ カメレオン”が登場したのも新しいニュース。ブランドのDNAであるデュアリズムを随所に盛り込みながら、カジュアルでありつつ洗練された雰囲気で、またしても人気に拍車がかかりそうな気配に包まれている。

■近藤陽子プロフィール
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