タクーン、春夏トレンドを凝縮した洗練のコレクション|ニューヨーク コレクション|ファッショントレンド

タクーン、春夏トレンドを凝縮した洗練のコレクション

NY collection 2013 SS vol.1

NYコレクションにおけるアジア系デザイナーの台頭が注目されてから早数年たつが、「タクーン」もその立役者として忘れてはならない存在だろう。『ハーパースバザー』のファッションエディターとして培ったタクーン・パニクガルのセンスはデザインの世界へと移行した後も健在で、そして若手から中堅への階段を上ろうとしている今、その研ぎすまされたオリジナリティはますます進化し続けている。2013年春夏コレクションでは、最初に白地に桜の花が咲く小枝や小鳥のプリントでできたシルク素材のドレスが印象的だった。差し色にトレンドのイエローが差し込まれ、NYコレクションの伝統的なテイストであるスポーティな要素に加え、このブランドならではの力強いロマンティックなムードがよりブラッシュアップされている。この花や鳥のモチーフはコレクション全体を通して見られ、プリントや刺繍、アップリケといったさまざまな形で登場。その一方、これもニッチなトレンドのひとつではあるが、テープや帯を巻き付けたハーネスルックも注目を集めた。フェティッシュなイメージがつきものだが、「タクーン」の手にかかるとあくまで上品に仕上がるところが長らく人気を継続している所以でもある。スカートは基本的に膝下丈が多く、他にもブルーや透き通るようなピンク、ホワイトといった色や、トランスペアレントな素材のレイヤードが爽やかな印象を作り出している。またソフト・ボディコンシャスなスタイルの他に、ペプラムをウエストまわりにあしらったり、ウエストをきゅっと絞ったり、スカートにボリュームを持たせるなど多彩なシルエットがあらゆる女性のニーズにマッチしそうで、「タクーン」のそんなモダンな感覚をぜひ春夏の着こなしの参考に取り入れてみたい。

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TREND

タクーン・パニクガルは自身のブランドの他に、「TASAKI」のクリエイティブ・ディレクターも兼任している。そして2009年に就任して以来たびたびNYコレクションで「TASAKI」のジュエリーを使用していたが、今年2月に開催された2013-14年秋冬コレクションでは耳全体を覆うようにデザインされたイヤーカフをモデルに着用させたことが話題になった。「タクーン」のコレクションで登場したドラゴンフライや植物といったポエティックな世界を表現するために、イヤーカフには異次元に生息する植物をモチーフに使用。さまざまなカラーストーンが美しく、鮮やかな異次元の世界とモノトーンの配色で宇宙空間のような世界を表現している。淡水パールとメタリック素材とのコンビネーションも神秘的だ。

Photo : Dan Lecca

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