未来をつなぐ「夢はさみ」|オーガニックライフスタイル情報|Special

未来をつなぐ「夢はさみ」

Shaping Futures

 2012年12月。カンボジア北西部の町に、小さなヘアサロンがオープンしました。シャンプー台はありません。立派な美容椅子もありません。でもそこには、夢を叶えた笑顔と、その夢を応援した人たちの想いが詰まっていました。

 抜けるような青空の下で営業中の小さなサロン。といっても住居を兼ねており、鏡の前に椅子を置いた簡素なもの。ですが、お客様の評判は上々です。オーナーのティアラは、18歳の少女。共同経営者のファロとこの町にサロンをオープンさせたばかりです。実は、彼女たちは人身売買にあった子どもたちの社会復帰を支援する施設で保護されていた子どもたちでした。

 2008年よりシュワルツコフ プロフェッショナルは、カンボジアの恵まれない青少年を対象に、美容職業訓練のボランティア活動を実施しています。「未来をつなぐ夢はさみ」と題されたこのプログラムは、2012年で5年目となり、7回の実施を終えました。プログラムでは、日本の現役美容師をトレーナーに迎え、理論の講義と初級カット、そしてモデルカットの実施が行われます。トレーニングに必要なはさみやウィッグもこのプロジェクトに賛同する人々から提供されています。

プログラムの最終ステージでは、実際に街へ出て、一般のお客様を対象にモデルカットを行います。年々、周囲の人々の理解も得られ、2012年は1人当たり5〜8人ものモデルに協力してもらうことができました。さらには、プノンペンなどの都会からもこのプロジェクトに関心を持ったサロンオーナーが訪れ、自立支援に対する理解と協力を得ることができています。

美容師免許のないカンボジアでは、このプログラムの修了証書が大きな意味を持ちます。日本の技術を学んだ証は、独立支援の融資のきっかけになり、お客様への信頼にもつながります。
ティアラもこの修了証書をもとに、サロン経営をスタートさせることができました。1人でも多くの子どもたちが、自立という夢を叶えることができるように   。そんな思いを込めて、“夢はさみ”はこれからも続いていきます。

 そして、日本で始まったこのプログラムが、世界のシュワルツコフでもスタートしました。このプログラムを「持続可能」な活動にするための就職支援も積極的に行っています。これからも、未来をつなぐこの活動をぜひ見守り続けてください。