ヘア、ファッション、社会の化学反応を探求 Part Ⅰ|人気スタイリストのお仕事スナップ|Special

ヘア、ファッション、社会の化学反応を探求 Part Ⅰ

サロン:F.PARADE / ヘアスタイリスト:長谷川竜太さん - FILE No.0008_1 -

品川駅にほど近い閑静なエリアでヘアサロンを展開するF.PARADEディレクター・長谷川竜太さんに、クリエイションの源となるものについてお聞きしました。ヘアスタイリストとしての信念、そしてサロンスタッフへのユニークな教育法など、長谷川さんならではの独自の考え方を披露してくれました。

【サロン独自のシーズントレンドを提示!】

シュワルツコフ(以下、SKP):F.PARADEでは、毎シーズン、サロン発信で独自のトレンドを打ち出していますよね。今シーズンのテーマについて教えてください。
長谷川竜太さん(以下、長谷川):2012-13AWシーズンは「×(かける)」をテーマにしています。2つのものを掛け合わせるということと、駆け抜けるという、2つの意味を含んでいます。
掛け合わせるというのは、F.PARADEの提案とあなた(お客様)のなりたいイメージを掛け合わせて新しいものを創っていきましょうというメッセージですね。今回は何かにインスパイアされてテーマを打ち出すというより、あらゆるバリエーションを含めてお客様との化学反応を楽しもうと。駆け抜けるというのは、最近特に日本も世界全体も激動の中にいると感じています。そのなかでたくましく駆け抜けていくことが求められています。そういった時代背景をふまえたヘアスタイルの提案ができたらと思っています。
SKP:シーズンテーマをふまえてどんなスタイルを提案されていますか?
長谷川:ロングヘアは「トリプルレイヤー」と名付けたスタイルを打ち出しています。重なりがあるけれど、重たくなく、髪に動きのあるレイヤースタイルです。躍動感がポイントですね。ショートのデザインは、つながっているようでつながってないというショートボブです。前髪は切りそろえているのですが、耳にかければ前髪があるし、流せば前髪とサイドがつながっているように見えるデザインです。
SKP:アレンジ次第で2WAYで楽しめるスタイルなんですね。
長谷川:はい。その時の気分やファッションに合わせてアレンジが可能です。

【ヘアデザインはファッション、社会情勢を反映】

SKP:シーズントレンドを打ち出す上でのインスピレーション源とは?
長谷川F.PARADEのFはファッション、ファミリー、ファンっていう意味があって、まずはファッションを前提にスタイルのクリエイションをスタートさせています。ヘアデザインを提案するというよりも、僕らヘアスタイリストにとって、ライフスタイルを提案するツールとしてヘアスタイルがあると考えているんです。もちろん髪には十分愛を込めていますが、だからといって顔から上だけのことだけの提案では足りないと思います。ですから、ファッションをベースにしながら、社会や政治の動向も常にチェックして、時代性を導き出すことは重要だと思いますね。
SKP:なるほど。先ほどのシーズントレンドにもありましたが、社会や政治といった時代背景はライフスタイルに反映される大切な要素ですよね。
長谷川:単純に景気が悪い時って、ゆったりした服を着たくなったり、逆に景気が良くなるとちょっとタイトになってきたりしますよね。そしてファッションのシルエットが変われば、ヘアのフォルムやレングス、カラーの傾向も変わります。こうして、社会で起きていることとファションやヘアデザインは必ずつながりがあると思うんです。

次回はファッションをベースに、サロンスタッフへの独自のセミナーが明らかに!

長谷川竜太 / F.PARADE
ディレクター
北海道出身。都内の代官山や原宿の都内有名店を経て、2012年5月にF.PARADEを設立。サロンワークを中心に、著名人や芸能人のヘアを多く手がける。外部の仕事でも、テレビ、雑誌、ヘアショー、プロモーションビデオ、講習活動などを幅広い分野で活躍中。