ヘア、ファッション、社会の化学反応を探求 PartⅡ|人気スタイリストのお仕事スナップ|Special

ヘア、ファッション、社会の化学反応を探求 PartⅡ

サロン:F.PARADE / ヘアスタイリスト:長谷川竜太さん - FILE No.0008_2 -

F.PARADEディレクター、長谷川竜太さんへのインタビュー第2弾では、サロンスタッフへの独自のセミナー方法や今後の展望などが明らかに。お客様はもちろん、スタッフ自身もハッピーになれる取り組みについてもご紹介します。

【 審査員はエディ・スリマン? 】

シュワルツコフ(以下、SKP):前回のお話では、シーズントレンドファッションや社会情勢などをヘアデザインに反映させているということでしたが、サロンスタッフにはどのようにトレンドについて伝えているのですか?
長谷川竜太さん(以下、長谷川):トレンドを打ち出すとき、まず人々が今何に関心を持っているのか、そしてファッション、そしてヘアメイクの方向性との3つのカテゴリに分けて皆で調べてプレゼンテーションするんです。メイクとか調べる人、政治のこと調べる人、と担当に分けリサーチを行なうんです。そして、そこから引き出した情報を皆で共有します。また、スタイリストの練習会では、2013春夏シーズンから、デザイナーがエディ・スリマンに変わった、新生「Saint Laurent」に似合うヘアスタイルをテーマにそれぞれ新しいデザインを考えてもらいました。10分間、コレクションやトレンドの傾向を見てもらって、その後1時間で勝負するというような、ちょっと面白いやり方をしています。
SKP:スタッフの練習会で、ファッションブランドをテーマにするサロンは珍しいですよね!?
長谷川:単純に僕はエディ・スリマンになった気分で審査するんです。ヘアのことだけでなく、ファッションやお客様の人物像などトータルで考えた時のヘアスタイルを考えてほしいと思っているので。
SKP:ファッションデザインとヘアデザインに共通点はあると思いますか?
長谷川:僕は昔からカール・ラガーフェルドが好きなんですけど、彼の描くデザイン画などを見ると、やはり天才だなと改めて思います。デザイナーは絵を描けないとダメだと思うんですよ。僕もヘアスタイリストとして、上手くカットできるときというのは必ずデザインがきちんと思い描けているときなんです。一回イメージをポンって創ってからカットし始めるというこだわりはやっぱりありますね。

【 常に学び続けるという姿勢 】

SKP:毎回ヘアスタイリストさんにお訊きしているのですが、長谷川さんにとってこだわりの仕事グッズとは?
長谷川:AppleのAir Book、iPad、iPhoneですかね。使いやすさ、デザインなど全てにおいて研ぎすまされていて、仕事では欠かせないアイテムです。iPadでは、ヘアカタログを作成しています。それから、うちは定期的にサロンスタッフ全員がテーマに沿ったドレスコードで出勤する日を設けています。例えば”スポーティ”とか“白シャツ”など、テイストやアイテムを決めてそれぞれ思い思いのファッションを披露しています。そのときの写真なんかをこのiPadに収めています。
SKP:ドレスコードですか!?お客様の反応はいかがですか?
長谷川:すごく好評ですね。記念撮影をしたり、「次のテーマは何?」などと興味津々で聞いてきてくれます。
SKP:F.PARADEの今後の展望とは?
長谷川:近い将来から言うと、この辺りにまたサロンを出したいですし、海外にも出してみたいなとも考えています。最終的には衣食住を含めたプロデュースを展開したいですね。
SKP:それはやはりライフスタイル全体の中でのヘアデザインという考え方が根底にあるからなんでしょうね。
長谷川:今は、僕の考えるトータルの美の形を発揮するために力を蓄えているといった感じです。僕が毎シーズントレンドを打ち出す上で大切にしているのが、調べるということなんです。やはり人間って常に勉強していかなきゃいけないと思うんです。ここは都内の中心からはちょっと離れていますけど、こういう所で皆と楽しみながらも一生懸命やって、今後のために着実に歩を進めるというのは結構楽しいですね、エネルギッシュで。

長谷川竜太 / F.PARADE
ディレクター
北海道出身。都内の代官山や原宿の都内有名店を経て、2012年5月にF.PARADEを設立。サロンワークを中心に、著名人や芸能人のヘアを多く手がける。外部の仕事でも、テレビ、雑誌、ヘアショー、プロモーションビデオ、講習活動などを幅広い分野で活躍中。